哲学的バタートーストとの出会い【おすすめのパン紹介】
どうも、ましゅ公です!
共林荘という父親一押しの温泉旅館があって(父は湯沢出身です)、お墓参りのついでに泊まろう!という名目の元、馳せ参じました。
いやー、秋田。
めっちゃ遠いので、なかなか行けず。4年ぶりくらいに訪れました。
田んぼと車と時折お店と。
そんなのどかな風景を進む中、訪れたスーパーマーケット。
そこが、まさか激アツスポットだったとは…!
そもそも私は旅先で絶対にスーパーマーケットに訪れるというほどの根っからのスーパーマニア(?)。
地域によって置いてあるものや棚を占める量などが全然違っていたりして、本当に見てるとその地域の食文化や嗜好が予測できて、楽しいんです!
その差は都会から離れるにつれ顕著に…。
秋田の中でも湯沢市という、山形との県境に存在するところ。
そして県庁所在地からは割りかし離れている…
これはもしや、と私の中の直感が騒いでました。
そしたら、もう。
なんですかこれは!ってものの連続。
鯉のぶつ切りが置いてあったり、エゴっていうものがあったり。エゴとは、どうやら海藻ベースの寒天みたいなものらしいです。
エゴって美味しいんでしょうか? 旅先で、しかも夜ご飯が出るので結局買えずじまいだったんですが、そこのスーパーでは結構な量のエゴが陳列されていて、普通のエゴ、そしてミニサイズのエゴ…と、核家族から大家族の人々にまで愛されるべくサイズ展開を繰り広げていました。
気になった私は、湯沢市民代表、父親に話を聞いてみました!
(↓以下父親との会話↓)
「エゴって美味しいの?」
「ああ…まあまあだな。海藻を固めたようなもんだ」
「え、じゃあところてんみたいな感じなん?」
「ああ、まあそうだなぁ」
「ところてんとどっちが美味しい?」
「ところてんだな(キッパリ)」
ところてんの時点で嫌いな私。
エゴの味が気になるんですが、ところてんよりも美味しくないと言われると、どうも食餌が進みません…
そして、次に出会ったのがこちら!
バタートーストです。
タケヤというメーカーからでているこちら。
薄切り食パンの間にバター(多分マーガリン)を挟んだだけの、ザ・シンプル仕様。
トースト、と名乗っておきながら全然トーストされてない笑
でもだからといって詐欺と呼ぶにはおこがましい。
なんでもかんでも揚げ足をとって、それがカッコいいとかデキる大人やとかもてはやされる心の狭い現代の世の中じゃあないんです。
ちょっとは背伸びくらい、したっていいじゃない。
きっと明日にはトーストになっていたい。そんな思いで、このパンは佇んでいるのかもしれないよ?
それくらいの「あすなろ精神」を持つことは、人類の進歩としては大事。
私たちはいつからそのことを忘れてしまったんだろうか…
耳もそのまま。
形も食パンそのまま。
文字通り、食パンに挟んだだけ。
最近流行りのランチパックスタイルとは打って変わって超ボリューミーでした!
むしろ、「そんなひ弱なスタイルじゃあ乱世は行きていけないぜ」ってタケヤさんが挑戦状出してる感じすらしました。
この無骨さが、最早イケメンです。
薄いフワフワとした食パンの間に挟まれたマーガリン。
あのネオバタートーストみたいな、ケースに400グラムくらいつまってるあれ系のマーガリン。
なんの加工もされてないです。塩分も脂肪分も昔ならではな感じです。
秋田だから砂糖とか入ってるだろうな、と思いきや、一切の砂糖なしです。
それが、厚く塗られています。
この様、きっと胃が弱い人が食べたら胃もたれおこすこと必須なレベル。
カロリーが非常に気になってしまいますが、そんなの気にしていたら仕方ない!文化を体験するには、時として何かを捨てる決意も必要ですから。意を決して食べ進めます。
食パンの甘み、それを追いかけるマーガリンの塩気と油。
それがまた食パンを美味しくする。
そして食パンの甘みを、塩気が引き立たせる。
そしてまた甘みが恋しくなり食パンを齧る…
謎の永久機関が、一枚のサンドの中にありました!
気づいたら食べ終わっていました。
私が買ったのはバタートーストでしたが、その他にもいろんな味があって、バター&ジャムやなんちゃらクリームが挟まったやつ、また、2種類の味を詰め込んだ「アベックトースト」なるものまで…
アベックってなんやろう。
すごい死語ですが…昭和感満載なものが、この令和の時代にお見かけできるとはね!!
てか絶対アベックの意味若い子とか知らんやろうな。意味知らないけど美味しいから食べてる、みたいなところありそう笑
そしてこちらもまた、トーストとは名ばかりのもの。
でも、それがいい。というか、「それでいい」。
私たちがとうの昔になくしたものを思い出させてくれる。
でも、このシリーズ棚には並んでるし、ワゴンには積まれてるし、
そして、美味しいから関東にも是非出荷してほしい!
また湯沢まで足を運ばないと食べられないのはちょっと辛いので…
秋田、思った以上に食の宝庫です!
それでは!